~新しいCFOにJim Dildineを任命~
サイバー攻撃を阻止する革新的なセキュリティソリューションのグローバルリーダーであるソフォス(日本法人:ソフォス株式会社(東京都港区代表取締役中西智行)は本日、Joe Levyがソフォスの最高経営責任者(CEO)に就任したことを発表しました。Levyは、本年2月15日からCEO代行を務めていました。Levyは、ソフォスの未来に向けた戦略を実行するという重要な役割を推進するため、新しい最高財務責任者(CFO)および経営幹部の一員にJim Dildineを任命しました。
Joe Levyには、30年近くにわたって革新的なサイバーセキュリティ製品やサービスの開発を率いてきた豊富な経験と実績があります。ソフォスでの9年間の在職中、Levyは製品のみを販売するベンダーから、インシデントレスポンスチームやMDR(Managed Detection and Response)サービスなどを展開する世界的なサイバーセキュリティのトップ企業へと変貌させました。また、LevyはSophosAIと、500名以上のさまざまな部門のサイバーセキュリティ・オペレーターと脅威インテリジェンスの専門家を結集したSophos X-Opsを設立しました。Sophos X-Opsは、リアルタイムの攻撃データと過去の攻撃データをソフォスのすべてのソリューションで共有し、高度で持続的なサイバー攻撃からスマートにかつ迅速に企業を保護しています。Levyは、1990年代半ばにサイバーセキュリティの実務者として、また、付加価値再販業者において製品とサービスの開発者としてキャリアを開始し、マネージドセキュリティプロバイダー(MSP)などのチャネルパートナーとの連携についても豊富な経験を積んできました。
LevyはCEOとして、すでにソフォスが強固な顧客基盤を確立している中堅・中小企業市場(全世界で約60万社の顧客を有し、年間売上高は12億ドル以上)のさらなる拡大を目指しています。ソフォスは、中小企業向けのサイバーセキュリティ・ソリューションの大手プロバイダーであり、便乗型のサイバー攻撃から高度な標的型サイバー攻撃まで、包括的に対応できる基本的および高度な防御機能を求めている企業を支援しています。ソフォスには、パートナーのビジネスをさらに拡大できる競合他社にはない独自の体制と能力があります。ソフォスが製品やサービスを提供している組織には、世界経済の重要な基盤となっている中堅・中小企業が含まれますが、これらの企業も大企業と同様にサイバー攻撃の影響を受けやすくなっています。実際、ソフォスの「アクティブアドバーサリーレポート」や「脅威レポート2024年版」で明らかにしているように、これらの中堅・中小企業は、インフラ関連の16の業種の小規模組織も含め、攻撃者の重要な標的となっています。ソフォス独自の調査結果を基にしたこれらのレポートでは、攻撃者が中堅・中小企業に対してリモートデスクトッププロトコル(RDP)アクセスを繰り返し悪用しており、データ窃取、スパイ活動、ランサムウェアによる金銭の要求、大企業への攻撃を狙ったサプライチェーン攻撃などが行われていることが明らかになっています。
Levyは、現在のサイバーセキュリティの脅威について次のように述べています。「世界経済にとって欠かすことのできない基盤である中堅・中小企業の機能がランサムウェアやその他のサイバー攻撃によって麻痺すると、サプライチェーンでつながっているビジネス全体が中断することになり、経済の減速を招くことになります。サプライチェーン攻撃により企業間の信頼関係が崩れ去ると、あらゆる規模や形態の事業が雪崩のような被害を受けます。現在のグローバル経済ではいくつもの企業が複雑に関連しており、サプライチェーンを構成するいずれかの企業が侵害されると、予測不可能な形で壊滅的な打撃を受ける恐れがあります。ソフォスの目標は、99%の組織が最低限のサイバーセキュリティ要件を満たしていないと推定されている中堅・中小企業市場で、より多くの企業が不可避なサイバー攻撃を検出して阻止できるようにすることです。これを達成するためのソフォスのアプローチは、エンドポイント、ネットワーク、メール、クラウドセキュリティといったさまざまな領域にわたって対応できる革新的なテクノロジーを提供し、再販や共同で提供することが可能なマネージドサービスによって、MSPやチャネルパートナーと連携し、ソフォスと共にビジネスを成長させることです。中堅・中小企業に対するサイバー攻撃は、全世界に深刻な影響を及ぼす可能性があります。中堅企業は相対的にセキュリティ対策が不十分であり、高度な体制を整えている中堅企業は1%に過ぎません。ソフォスはこの状況を変えることを使命としています」
Levyは、ソフォスのビジネス目標を達成し、将来の成長軌道へ乗せるためにDildineをCFOとして迎えました。Dildineは、ビジネスオペレーション分野における卓越した専門知識があり、サイバーセキュリティビジネスでチャネルパートナー戦略を推進してきた豊富な経歴があります。
Dildineは、サイバーセキュリティソフトウェアとサービスを提供するImperva社で4年以上CFOを務めた後、ソフォスに入社しました。Imperva社の前職では、Symantec社で25億ドル規模のエンタープライズセキュリティ事業部門で3年間CFOを務めています。Dildineは、Blue Coat Systemsで約9年間、財務部門の要職も歴任しています。Levyも、Blue Coat Systems社で最高技術責任者(CTO)を務めています。Dildineは、Blue Coat Systems社で、Thoma Bravoによる非公開化、Thoma BravoからBain Capitalへの売却、そして2016年にはSymantec社への46億ドルでの売却を主導しながら、同社の市場価値を飛躍的に高めました。Dildineはまた、セキュリティを専門とする6社の買収と円滑な統合を指揮し、彼の在任中に企業価値を7億5,000万ドル以上に高めました。
DildineはCFOへの就任にあたり次のように述べています。「私は、30年以上にわたってテクノロジーと財務に携わってきましたが、ソフォスが新たな段階への飛躍を目指すこの時期に入社できたことを、本当に嬉しく思います。中堅・中小企業の顧客向けのサイバーセキュリティテクノロジーやマネージドセキュリティサービスを献身的に革新し続けていることなど、ソフォスが過去に成し遂げてきたことに感銘を受けています。またソフォスは、世界中のチャネルパートナー、MSP、スタッフを充実した体制で支援できるように取り組んでいます。Levyと共にソフォスの成長を加速させ、業界のリーダーとしての地位をさらに確実なものにしていきたいと思います」
Thoma Bravoのパートナーであり、ソフォスの取締役会の一員でもあるChip Virnig氏は、次のように述べています。「Thoma BravoはJoe Levyと共に、SonicWallやBlue Coat Systemsへの投資を成功させてきました。これまで培ってきた関係と経験、そして、Levyの信頼できるリーダーとしての資質やサイバーセキュリティ業界全体における卓越した評判は、ソフォスの新たな歴史を作り上げるCEOとして理想的なものです。また、DildineがCFOとしてソフォスに加わり、Levyの経営幹部の一員となることを嬉しく思います。LevyとDildineとは、10年以上にわたってさまざまな企業で一緒に仕事をしてきましたが、彼らの専門知識は、ソフォスの将来に大きな成果をもたらすことを確信しています」